MATERIAL

材料について、正しい知識を持つことであなたの家具と長いお付き合いができるようになります。

【 無垢材のメリット・デメリット 】

  • メリット

 (1)見た目が美しい

  無垢材の魅力は何といっても【木の質感】【ぬくもり】を肌で感じれることです。

  これに対し木質の材料は表面にプリントしたシートを張ったり、表面だけ見た目の良い木を使っています。

  簡単に言えば、コストダウンした偽物の木です。

(2) 経年変化を楽しめる

  無垢材は経年変化します。購入時と3年後では違った色や表情を見せてくれます。

  年月と共に風合いの違いや味わい深さを楽しむことができます。

  美しく経年変化する事は、無垢材でしか楽しむことができないといっても過言ではありません。

(3) 強度がある

  ある程度厚みを持たせた無垢材は強いです。【木材について】で記載した通り年を重ねるごとにその強度は徐々に増していきます。

(4) 安全性が高い(自然素材)

  人工的に加工しているものを【木質材料】とすると、木質材料は木の破片やチップを強力な接着剤で固めています。

  この接着剤には本当に少量ですが人体に有害な物質が含まれている場合があります。

  無垢材は【木】その物なのでそのような心配はありません。

  アレルギーの心配もありませんので、小さなお子様がいるご家庭には安心ですね。

(5) 調湿効果がある

  家具一つでは、大きな効果は無いかもしれませんが、木が呼吸することで部屋の湿度を調湿してくれます。

(6) 癒し効果

  香り、見た目、肌触り等、無垢材に五感で触れることで日々のストレスを少しでも軽減し、癒してくれる。

(7) 高級感がある

  個人差はありますが、インテリアとして高級感を感じます。

 (8) 全く同じものが無い

  これはデメリットと表裏一体ですが、無垢材を使った家具は、同じ形の家具でも世界に一つだけのものになります。

  それは、同じ木目が無いからです。人に個性があるように木にも個性があります。ですから大切にしてあげてください。

  • デメリット

(1) 同じものが作れない

  お気に入りの家具が万が一その生涯を終えてしまった時、全く同じものは作れません。

(2) 狂い、ひび割れ、反りが発生する。

  正しい木の使い方をしても、狂いやひび割れ、反りはどうしても起こります。こういった現象と向き合う姿勢が必要になります。

  特に冬場暖房を極端につけ過ぎると乾燥が酷くなり割れが生じる可能性が高くなります。

  何年も愛用した家具であればそこまで心配はありませんが、最初の3年間は注意が必要です。

(3) 価格が高い

  無垢材は材料自体が高価で樹種によっては、目を疑ってしまうものもあります。

  何十年もかけて育った木を使うのですから当たり前の話なのですが…

  成長の早い木は比較的安価ですが、狂い、反り、ひび割れといった現象が顕著に出ます。

  成長の遅い木が家具に向いている理由がそこにあります。

  一般的には広葉樹が成長の遅い部類に入ります。

(4) 樹種によって特徴が大きく異なる

  熟練の職人もいつも使っていない木を加工すると、思ってもみないアクシデントに見舞われることがあります。

  樹種によって扱いが全く違うからです。メンテナンスを行うオーナー様も注意が必要になります。

(5) メンテナンスする手間がかかる

  手間ととらえるか、家具の成長を楽しむか?捉え方はあなた次第です。

  日課にして楽しめばメリットにもなると思っています。

(6) 傷がつく

  樹種によっても差はありますが、木ですので使っていれば傷がつきます。

  味わいと割り切るか、気にして慎重に扱うかはあなた次第ですが、それも含めて無垢材の良し悪しです。

  Free Carefree としては、家具を思いっきり、使い傷だらけにしてほしいと思っています。

  人も家具も同じです。

  たくさん苦労して傷つき、豊富な経験を持った人ほど、どこか素朴で、魅力的で、人を引き付けます。

   傷つき、その度にきちんとメンテナンスされた家具はオーナー様の愛情を目一杯受け、どんな家具にも負けない輝きを放ちます。

  それを知っているからこそ、思い切り使っていただきたいのです。(※粗末に使うという意味ではありません)

(7) 耐候性があまり良くない

  例えば無垢の家具を直射日光のあたる場所に置き続けると塗膜が劣化します。

  もっと放置するとささくれや割れの原因になります。

  メンテナンスを心がけていればそこまで心配はいりません。

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